2009年よりNY在住で、共にファッション業界に身を置くロン毛(Wataru Shimosato)と坊主(Ryo Miyamoto)が綴るブログです。

海外生活を通して培ってきた考え方、仕事論、ファッションネタ、NY観光情報など雑多に更新中。

ブルックリンでオンラインブティックNo.648を運営しています。


ゲストエディター

天皇とコムデギャルソンの制約という共通点

天皇とコムデギャルソンの制約という共通点

天皇とコムデギャルソン

 

 

 

大体このブログの内容というのは、自分で実践してみてから書くのが大体なのですが、

読んだ本の中で気になった箇所があり、しかしいつも忘れて実践、実感できていないことがあるので、

この場を借りて、書き連ねたいと思います。

 

確か小池龍之介さんの本でしたが、天皇の話し方とパンクファッションの関連性について述べていました。

彼曰く、

天皇の公共の場での話し方は、恐ろしくゆっくりで、そして限りなく自分を出さない喋りかたであり

そして、一見関係性がない若者のパンクファッションは、ボンデージ、ダメージ加工や、鋲打のレザージャケット、モヒカンなど、自己主張満載であるが、

どちらとも、ある意味自分をガチガチに縛り付けているという相似性がある

と記してありました。

 

確かに、そう言われると

日常生活で、あんなにゆっくり喋るのは相手がヤキモキしそうですし、

鋲打のレザージャケットやゴツゴツのブーツでカッツンカッツン歩きまわるのも大変でしょう。

 

どちらからも、ある種の演技的生き方が感じられる気がします。

 

パンクファッションから連想したのが、我らが日本代表コムデギャルソン。

長い歴史の中で、川久保さんが様々なテーマで服を作ってきましたが、

その中で体の動きをかなり制限するような服を度々作ってきた様な気がします。

 

昔読んだギャルソン、もしくは鷲田清一の本で、

「動きを制約することで自由が生まれる」と記してあったような気がしますが。

中々哲学的で、私にはなんのこっちゃわかりません。

 

定番のサルエルパンツなんかは、昔履いていましたが、実際かなり動きにくかったですね。

走れませんしね。

レディースの服なんか、もっとあったでしょう。

97年のコレクションとかもそうですが。

 

そう考えれば、日本の着物なんかも動きをかなり制約しますが、

だからこそ奥ゆかしい日本的動作や姿勢が生まれたのかもしれません。

 

私の勝手な思いこみですが、

ギャルソンを着ると、特に女性は川久保さんのように、強めの女性像を振る舞いたくなるし

ヨウジを着る人は、男らしく街を闊歩し、

イッセイを着る人は、軽やかに公園とかを散歩しているイメージです。

 

昨今では、「自分らしく生きること」が強調されている感じがしますが、

実際は結局誰かを演じているのではないか?と思います。

それが、天皇のように義務的であるにしろ、パンクファッションに身を包む若者にしろ。

 

では自分とは一体なんなのか?

自分は単なる周りの反射にすぎないのか?

 

昔はこんなことをじっくり考えたりしましたが、今は2秒で思考が停止します。

考えてもしょうがない。ということもありますが

 

しかし、ロン毛の以前書いた「演技し続けるとホンモノになれるかもしれない話」で言及していましたが、

私も同意見で、

演技し続ける=思考が常にその対象をイメージし続ける=体が無意識にそのイメージに沿うように動く=本物になる

という式は成立すると思うので、

私の理想像をイメージして、行動を縛るトコロは縛って、イイ塩梅に暮らしていきたいですね。

 

その中で一つ縛りたい、というか気をつけたいのが、

自分が出す声をよく聞く、ということ

出した声が自分で不快に聞こえたら、十中八九相手も不快だと思います。

ギスギスと殺伐な空気になってしまうかもしれませんね。

最近セールの時期で、猛烈に忙しいので、接客が早口で乱暴になってしまっておりました。

 

ゆっくり落ち着いて喋ると、自分の声も心地よく聞こえて、私の心拍数も上がらずに

そして、相手も「何だコイツ?」とムカっとすることも減るかもしれません。

 

自分の声に一番近いのは自分なので、注意して直していきたいトコロです。

 

今回少し、ブランドのことについて触れましたが、過去にも二入ともファッションについての記事も少し書いていますので、良かったらご覧ください。せっかくこの業界にいるんだから、もっと書けよ!と思われるかもしれませんが…

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