2009年よりNY在住で、共にファッション業界に身を置くロン毛(Wataru Shimosato)と坊主(Ryo Miyamoto)が綴るブログです。

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[雑記]「サ・ク・ラ」から見る日本人の美意識

[雑記]「サ・ク・ラ」から見る日本人の美意識

ロン毛と坊主とニューヨーク「サ・ク・ラ」から見る日本人の美意識

 

 

 

 

お喋りクソ野郎からの小噺をひとつ

「千利休 無言の前衛」赤瀬川源平著 岩波新書

で読んだことです。

日本人のシンボルとされるサクラ

今では「桜」という略字ですが

昔は櫻でサクラと読み、

木偏を抜いた嬰という時は

まとう、めぐらす、とりまくという意味があるそうです。

 

中国の方はサクラの花が木をとりまいて咲く全体像を見て

櫻という文字を作ったそうです。

 

では漢字が伝わるまえのサクラという和音にはどういう意味があったのか

日本語の古訓で「サク」の音は、裂、割、など

いずれも「二つに分かれる」という意味があるそうです。

「サク」に続く「ラ」は野良「ノラ」と同様に口調の整えるために付け加えたものです。

 

サクラを見た昔の日本人は

大陸のひとのように

満開の桜の木の全体像を見たのではなく

手の平に乗った一枚の花びら

花びらの先が二つに分かれている切れ込みを見て

サクラと呼んだのです。

 

日本人の美意識として「侘び寂び」なども有名ですが

細やかなディテールを良しとするところがあると思います。

コムデギャルソンのジャケットのボタンが微かに曲がっていたり

ヨージヤマモトの袖の先端が切りっぱなしになっていたり

小さな気配りや、クスっとするような細工がされているものを

粋であるとか、乙であると表現したりもします。

 

デザイナーだけではなく

日本人が、小さなところにコダワリを持つのを

「サ・ク・ラ」の語源から学ぶことができて

清々しい気分です。



[雑記]王様の休日

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デジタル VS フィルム

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