2009年よりNY在住で、共にファッション業界に身を置くロン毛(Wataru Shimosato)と坊主(Ryo Miyamoto)が綴るブログです。

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ゲストエディター

始まりはテニスの王子様 : スティーブジョブズの名言「点と線」

始まりはテニスの王子様 : スティーブジョブズの名言「点と線」

ロン毛と坊主とニューヨーク

故人スティーヴジョブズが生前スタンフォード大学で行ったあの有名すぎるスピーチに、

"Connecting the dots."

「点と点を繋ぐ」

という話があります。

 

私が生きてきた約27年間をとして、

現在をとして振り返ってみると、

今(点)の始まりは、漫画「テニスの王子様」との出会いだったんじゃないかと思っています。

 

 

小学校6年生の修学旅行。

友人が当時連載開始したばかりのテニスの王子様の単行本1、2巻を持ってきました。

修学旅行には持ち物リスト以外のものを持ってくるのは禁止されていて先生にバレると怒られるので、

皆んなが寝静まった夜の宿舎で友人と布団をかぶりながら懐中電灯の明かりで漫画を読み漁りました。

 

 

3歳からピアノを習っていた私は音楽が得意だったということで

小学校高学年になってからは学校の金管バンドに入りトランペットを吹いていました。

そのまま小学校卒業後は中学校で本格的に部活として吹奏楽部に入部し、

トランペットを続けるつもりでいました。修学旅行の夜までは。

 

 

布団の中でテニスの王子様を初めて読み夢中になっていた私は

その場で、中学に入学したら漫画を持ってきた友人を巻き添えにしてテニス部に入部することを決意しました。

ちなみに学年でも一番足が速かった彼は迷うことなく陸上部志望だったのですが、

私の強引でしつこい勧誘に折れ、めでたく私と共にテニス部に強制入部しました。

 

 

中学生になり、入部したテニス部は弱小無名。

私とその彼はダブルスでペアを組み、

同じ学年のやる気のあるメンバーと共に毎日、朝晩、練習に明け暮れました。

3年生の最後の大会には私たちは歴代最高の県大会準優勝、北信越大会出場という記録を残し引退します。

 

 

高校へ進学して早々、

あろうことか高校生活はテニスに明け暮れるものだという

大学進学を目指す高校生とは程遠い高い意識のもと、

大好きなテニスに没頭しました。

新入生なのに一人特別に2年生や3年生の先輩に混じって練習させてもらえる環境が、

まさにテニスの王子様のワンシーンかのようで毎日充実していました。

 

そんなテニス三昧な日々が続いたある日、

入学してから最初のテストがあり、完全に出鼻を挫かれました。

とはいえテニスが生き甲斐だった私はその後も勉強面は完全そっちのけの生活を送りました。

部活後に個人的に他のテニススクールに通い、近所の強豪校に一人混ざって練習し、他の高校のテニス仲間と県外のテニスの大会に遠征合宿したり

テニス尽くしの高校3年間を全うしました。

 

 

引退後、待ち受けていたのは卒業後の進路決めです。

毎日テニスのために休まず学校には行っていたものの、

テニス漬けで3年間学業を完全に疎かにしていた結果、

卒業後の進路はお先真っ暗でした。

とはいえ学年の大多数が進学をしていく流れに便乗しようと

私も漠然と大学進学を考えていました。

 

ただ、私の希望が叶うほど大学受験は甘くなく、

そんな成績では志望校への進学は到底叶うはずもあるはずはありません。

 

 

行く宛もなく、卒業までの時間もなく、特に将来やりたいこともわからない中、閃きました。

あ、海外の大学行けばいいや」と。

 

単純な私は

「とりあえず海外大学を出た後に帰国したら、海外大学卒というブランド力と、そこそこの英語力でどこかしらの企業が雇ってくれるはずだ!」

と甘く考えたわけです。

今思えば考えが浅はかで甘々すぎて笑えますが。

 

 

その後、留学関係を調べていくうちに都内にある留学専門の専門学校を知り、まずはそこに入学。

そしてその2年後、専門学校卒業と共にハタチの時にアメリカはニューヨークの短大に入学し、その1年後に大学に編入。

とはいえ勉強が好きではなかった大学在学中に趣味で写真を撮り始め、仕事を頂けるようになり始めたのがきっかけでフォトグラファーとして活動を始め現在に至ります。

 

 

ジョブズは、

"You can't connect the dots looking forward. You can only connect them looking backwards, so you have to trust that the dots will somehow connect in your future."

未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない、君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。」

と言いました。

 

 

私はその時々で他のことにかまわずやりたいことに没頭してきました。

もちろんその時には自分の没頭しているものが未来でどうなるのかということは全く分かっていませんが

今というこの点から思い返してみると、

小学校でテニスの王子様に出会い、中高時代テニスに没頭し、進学先がない状況に直面し、甘く浅はかな閃きから渡米、大学進学からフォトグラファーとして活動、という

一見すると分野や方向性が全く異なる点と点は、実は一本の線として繋がっているのではないかと思うのです。

 

ジョブズが言ったとか言わないとかロン毛が没頭したとかしないとか

そんなことはどうでもいいのですが、

その時を生きるということが図らずとも未来へ繋がっていくのではないか、と。

 

それらの点はその時々では意識していないので、

あとから見返した時の結果論と言ってしまえばそれまでのことなのですが

流れに身を任せて生きている私なりの点と線の結ばれ方は

その時を生きるということなんだと思いました。

 

 

 

最後に、

先生にバレて怒られるという危険をかえりみず修学旅行に漫画を持ってきたT.M.くん、

あなたのおかげでテニスと出会い、気がつけば今を生きています。

当時の君に、乾杯。

 

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