2009年よりNY在住で、共にファッション業界に身を置くロン毛(Wataru Shimosato)と坊主(Ryo Miyamoto)が綴るブログです。

海外生活を通して培ってきた考え方、仕事論、ファッションネタ、NY観光情報など雑多に更新中。

ブルックリンでオンラインブティックNo.648を運営しています。


ゲストエディター

10年履ける20万円のブーツと、トレンディーで2年で飽きる2万のブーツと。

10年履ける20万円のブーツと、トレンディーで2年で飽きる2万のブーツと。

 

 

 

そういえばファッションに興味を持ち始めた高校時代から今まで、ブーツや短靴をそれほど所持していた記憶がありません。

10代の頃はスニーカーばかり履いていて、恐らくちゃんとしたブーツを買ったのは8、9年程前、

Dirk Bikkembergsの代名詞、ヒールに紐を通すあの形のブーツが初めてだったと記憶しています。

つい最近まで所持していたそれは、今回の引越しに際して荷造りの際に居合わせたルームメイトに譲ってきました、彼が大切に履いてくれることを願って。

 

さて、

「20万円のブーツは高いのか」

普通に考えて、高い。激高です。

ファッション関係の人や服が好きな人で、ある程度一流のものに触れている人たちにとってみても、店頭でふと手に取った自分好みのブーツが20万円だったら、

「アホか!」

と心の中で思いながら、冷静に平然を装うのに必死になるような金額なんじゃないかと思います。

 

 

服に限らずちょっと背伸びしたような買い物をするとき必ずすることがあります。

「金額を分割して考える」

これは多分、自分だけじゃなくたくさんの人がやっているような気もするのですが

例えば10万円の代物の購入を考えているとき、5年間は使える物だとした仮定した際

「10万円÷60ヶ月=約1,670円/月」

つまり1ヶ月にあたりに換算すると1,700円以下。

この気休めとも言える計算が、自分を気休めにでも納得させるのに非常に効果的だったりするのです。

 

 

故にもし、自分が20万円のブーツの購入を考える機会があれば当然先ほどの例に当てはめることになるわけですが、

自分の経験や周りの人々の様子なんかから考察するに、

その気休めの妄想上の計算に10万円を超えてくるブーツはケアすれば10年は余裕で履けるという予備知識が加わってきます。

 

そしてブーツやレザーの用品の場合、10年壊れなかった際にどうなっているかというと

歩き癖や紐の結び方なんかで自分だけの履き皺が入り、

色が濃くなったり、艶が出たり、所謂経年変化による「味」がものすごくいい感じに出ているはずで、

時間が経つにつれ増してくる経年変化の価値は右肩上がりに上昇し続け

所有者オリジナルのシューズに育っていく様子に、愛着が湧かない訳がない点も加味されます。

 

 

2万円のトレンディーなブーツを購入し数シーズンで飽きてまた他の2万円のブーツを買い足すより

職人が丁寧にハンドメイドで作り上げるブーツの経年変化を10年以上にわたって毎年楽しみながら

一足に愛着をもって接することが「粋」なんじゃなかろうか。

そんな、考え方にまで重きを置くようにまでなってみたりもして。

 

 

そうやって分割計算+様々なこじ付けによって算出される20万円のブーツは

価値に見合った金額であるように上手いこと納得できるのですが、

実際の支払い時には得意な妄想上の計算のように20万円を10年間分割払いするわけにもいかず

いざその額を支払うにはやはりそれなりの覚悟と預金額の余裕が必要になるのです。

 

 

今現在、20万のブーツが欲しいのかというと

とりわけそういうこともなく

今まで20万円を支払って購入したブーツがあるのかというと

特にそういったこともありません。

 

今後そういった機会があった際のためのシミュレーションであります。

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生きるのに昼食も必要なかった

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