2009年よりNY在住で、共にファッション業界に身を置くロン毛(Wataru Shimosato)と坊主(Ryo Miyamoto)が綴るブログです。

海外生活を通して培ってきた考え方、仕事論、ファッションネタ、NY観光情報など雑多に更新中。

ブルックリンでオンラインブティックNo.648を運営しています。


ゲストエディター

[Q&A] ファッション業界の今後と生存方法 : ロン毛視点

[Q&A] ファッション業界の今後と生存方法 : ロン毛視点

ロン毛と坊主とニューヨーク

私は都内の大学に通う22才です。最近まで就職活動を行っており、春からファッション業界で働くことが決まりました。お二人はファッション業界でご活躍されていますが、この業界の行く末や、生き残っていく秘訣などを教えて頂けるとありがたいです。」

 

 

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

 

 

先日、上記の質問をいただいたので

私なりの考え、回答を記事として書かせて頂きます。

 

普段はこういった内容に関しては

敢えて自分の考えをアウトプットすることはしてきませんでしたが

私たちに興味を持ってくださってわざわざ質問をしていただけたことは素直に嬉しく、

またせっかくブログという自分たちのプラットフォームを持ったので

今後はもう少しこういったことにも触れていこうかなと思った次第であります。

 


とはいえ私はただのNYに住む26歳のロン毛であり

回答は完全主観の個人的見解であることをご了承ください。





さてはじめに、質問にある「ファッション業界の今後」についてですが

これに関してはあまりにも漠然として、規模が大きすぎる内容なので、

今回は私が考えるファッションを取り巻く環境の今後の変化の流れについてに書いてみようと思います。



1、日本では「ファッション=カルチャー」が「ファッション=ファッション」へ


まず日本におけるファッションというのは

世界から見ると特殊であります。

日本の「ファッション」に対する意味合いは

他の国における「ファッション」とは異なり、

もっとライフスタイルやカルチャーとしての色が強く、

ジャンル毎の文化として認識されている気がします。


お店に置いてあるファッション雑誌の種類を比較すれば分かりやすいと思うのですが

海外には日本のようにファッションに様々なジャンルが明確に線引きされて存在するわけではないので

多くの雑誌は最新のコレクションブランド、トレンドを追うような作りであり

割と服そのものなんかにも焦点を当てている、「ファッション雑誌感」があります。


一方日本の雑誌は、それぞれのファッションのジャンル毎に雑誌が並び

そのジャンル毎に流行りがあり内容もそれぞれ違う。

全体から見た場合のそれはファッション雑誌というよりも「細分化されたカルチャー誌」のような感じを受けます。



しかし近年ではインターネット、SNSの普及により

日本だけでなく世界中の情報を即入手できるようになっているため

人々がアウトプットまでに要する時間が劇的に短縮されています。

そのスピード感で他のカルチャーやジャンル、別の世界観のものを自らに取り込むことが普通になっている今の時代、

これまで強い色を持っていたカルチャーの純度がどんどん下がり

結果、今の日本のファッションは歴史上最高に他と交わっている状態です。

だからこそ昔のように典型的なギャル、ギャル男が絶滅危惧種になっていたり、

いわゆる原宿系と渋谷系の区別がどんどんなくなるなどのカルチャーの線引きが曖昧になる現象が起きているのだと思います。

今後もその流れがさらに加速し、ある程度長い年月で見た場合

「ファッション=カルチャー」だったものが「ファッション=ファッション」へ、

それぞれがボーダーレスになることで全体として大きな一括りになっていくのかもしれません。



それによって業界として何が変わるのかということは

ちょっと思いつかないのですが

全体の流れとしてはそんな流れになる気がしています。








2、量より質、そして付加価値


次に人々はこれから何を求め、売り手側はどのように変化するか考えてみます。

今、日本を含めた世界のファッションの大まかな動きとして

ここ数年のファストファッション全盛期時代の流れが次第に落ち着いて来ているのではないかと思われます。

もちろんファストファッションは今後も無くなることはなく需要も残るはずですが

モノで満たされモノで溢れかえったこの世界で今後生きて行くのに

数より質を重視する人が増えていくという様子です。




今まで2000円のシャツを5枚買っていた人が

モノで溢れかえっているの自分の周りや飽和状態の世界を一歩下がって見た際に

10000円のシャツを1枚買うようになるのは自然な流れであるかもしれません。



とはいえ人々がモノに拘るようになり今までよりお金をかけるようになるからといって

ブランドが今より売れるようになるかというとそういうわけでもなさそうで、

むしろブランドは生き残るのがさらに大変になるような気がしています。



消費者が今後はもっと自ら考えて取捨選択する時代になり

簡単に言えば今までより消費者がスマートに買い物をするようになることが予想されます。

それによって人々は「高価なもの=高品質」という単純な先入観を捨て、

ブランドネームだけでものを買う人が減りそうな予感がします。



賢くなった消費者を逃さずに今後もブランドの顧客として繋ぎ留めておくようにするには

提示価格に対して消費者が納得するだけの質

そして別の付加価値をつける必要がでてきます

それも絶対的な価値をです。




製品の質を上げるということに関しては説明するまでもないのですが、

今からもっと重要になってくるのは付加価値の部分である気がしています。




賢くなった消費者にそのブランドを買わせるためには

商品またはブランドを購入するという行動に絶対的な意味を持たせることが必要になるはずで

それに関して気づいているブランドはもう一足先に随分前から既に実施しています。


例えば石川涼さん率いるVanquishは以前から積極的に体験型の価値を提供していますし


Atelier 103という小さなセレクトショップではそこの取り扱いブランドやアイテムに

それぞれの絶対的なストーリーだったり職人の生き様や魂のこもった手仕事が見えない価値として加味され

そこでモノを買うことに絶対的な意味を持たせています。




先に書いたように、今の時代はモノで溢れている時代であり

もちろんブランドも星の数ほど存在し、

日々新しいブランドが生まれては消えていきます。



今後は今までよりもっと考え抜いたブランディングで

商品やブランド自体に絶対的な付加価値をつけていけるブランドが長く続いていくのではないかと思います。




3、生き残っていく秘訣


これに関しては先ほど2で書いた内容を実行するのも必要だと思うのですが

そういうことも含め、

まず常に自分で考える必要があると思います。




新しいテクノロジーやサービスが生まれただけで人々の生活や世の中が激変してしまうようなスピード感である今の時代、

近い将来を想像することも難しいことであるように思うのですが、

高い確率で将来起こり得るであろうことを予想できるようにするには

情報を常にインプットし、頭の中を整理する作業の積み重ねなのかと思います。


それを無意識的にするようになったとすれば

その時々、場面場面でアイディアが生まれたり、

危機から自分を守ることができる確率が上がるようになるのではないでしょうか。



結局、生き残るというのは言い換えれば

変化に対応し続けるということだと思うので。








と、まぁ

なかなかお粗末な文章で長い内容になってしまい、

質問者様の求めていたような回答になっているかわかりませんが

これが今現在のロン毛視点から見る質問の回答になります。




もし何かロン毛と坊主に質問がある方や

記事にしてほしいことなどありましたら

どこかのブログ記事にコメントを残していただいたり、

TwitterFacebookなどのSNS、またはメールにてご連絡いただけましたら

内容によってはできる限り今回のように記事として書かせていただこうと思います。


(ロン毛と坊主の完全主観の個人的見解での回答になることをご了承いただける方は)

いつでもお気軽にご連絡ください。



むしろ質問いただけた方が私たちも楽しいので

じゃんじゃんご連絡いただけたら幸いです。

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